母集団形成が困難な中小企業様向け、採用広報ツール企画の4ステップ


こんにちは、羽田でございます。近年、新卒採用での母集団形成がますます難しくなっています。早期化や採用手法の変化なども原因の一つですが、近年の学生の価値観や行動習慣の変化に対応しておらず、一方通行の採用コミュニケーションを取っている企業様が多いように見受けられます。弊社では学生の声を直接企業様の採用活動改善に反映する取り組みを行っています。この記事では、複数の学生から収集したリアルな声をもとに、採用広報ツールの設計・見直しに活かせる具体的なアプローチを解説します。

学生の生の声を貴社の採用課題解決に活かしませんか?

採用活動の失敗の原因は、学生の感覚や声を踏まえずに大人の感覚で進めていることが多いです。弊社では学生の声を直接貴社採用課題に反映させることが可能です

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社風について「同じことしか言わない」問題

学生は就活中、数十社の説明会を聞きます。その中で「社風がいい」「人が良かった」「成長できる環境だった」という表現は、どの会社からも同じように出てきます。学生にとっては情報量ゼロに等しいのです。

「社風がいいです!アットホームです!」だと言っている会社は大体何を根拠にどう良いのかよくわからなかったし、最後に質問で聞いてもぶっちゃけ分からなかった。また、自社の強みも他の同業他社もほぼ同じこと言っていてどう違うのかよく分からかった。

愛知淑徳大学(弊社調べ)

ナビサイト上では企業の差異化が難しく、学生が実際に得られる情報は「会社概要」レベルにとどまることがほとんどです。つまり採用広報ツールの役割は、ナビでは伝わらない「なぜそうなのか」の証拠を提示することにあります。

では社風はどう伝えるか?弊社でお手伝いしている企業様には、「具体的なエピソードを盛り込んでください」とお伝えしています。学生の自己PRなどでも同じですが、企業の社風を表すようなエピソードを学生に伝えてください。弊社ではよく、若手社員の皆様にアンケートを実施させていただき、エピソードをピックアップしています。具体的エピソード、ストーリーで学生に社風を伝えていきましょう。

採用広報の含意:学生はナビ→採用サイト→口コミサイト→SNSという順で情報を積み上げます。各タッチポイントで「社風の証拠」を整合的に配置する設計が必要です。


採用ホームページではなく、ナビに力を入れていませんか?

学生はナビで企業を見つけた後、他サイトで情報を補完してからエントリーします。これは現代の消費者行動と同じです。「損したくない」「失敗したくない」という心理から、口コミサイトや先輩の体験談など、複数の情報源を探ることが常態化しています。

特に中小企業様に多いですが、ナビサイトに情報を集約して、自社の採用サイトに力を入れていないケースがあります。ナビは学生にとってあくまで発見とエントリーのために使うサイト。企業研究は採用ホームページで行うことがほとんどです。採用ホームページに力が入っていないと学生からは「採用に力を入れていない会社=若手社員を重視していない会社」のようなイメージを持つようです。

有名企業以外に目が向く時間は短い

就活初期(4〜5月)は有名企業に目が向き、夏のインターンで有名企業でカレンダーが埋まり、秋には疲れてくる——この流れの中で、学生が知名度のない企業を真剣に検討できる期間は意外と短いのです。接触機会を作るだけでなく、短い時間で「この会社が自分に合うかもしれない」と感じてもらえる設計が求められます。

正直、学生知名度のない中小企業様がこの時期にどれだけ頑張ってPRしても、母集団形成に大きな成果を残すのは難しいでしょう。数は少なくても、接点を持てた学生にいかに好きになってもらうか、の方が重要です。

有名企業がいいというより、有名企業以外を見る余裕がなかった。合説などで有名企業の社名が並んでいると、知らない会社よりそちらを聞きたくなってしまう。

関東私大・男(IT業界内定)


各採用広報ツールで「学生の声」をどう活かすか

ツール 学生が感じていること 設計のポイント
採用サイト サイトデザイン自体で社風を感じる。「ビジュアル感知世代」であるため、写真・デザインテイストが社風の第一印象になる デザイントーンを社風と一致させる。「社員インタビュー」には抽象コメントでなく具体エピソードを盛り込む
就活ナビ 同フォーマット上では差異化しにくい。Webサイトに載っていることを繰り返すだけでは意味がない コピー文で具体的な社風の傾向を短く明言する。社員情報のキャリアパスをできるだけ具体的に記載する
説明会 「Webサイトに載っていることを繰り返すだけ」「スライドを読み上げるだけ」への不満が最多。説明会でしか聞けない情報を求めている サイト記載済み情報は最小化。弱みや課題も含めた「企業らしさ」を伝える。社員間のやりとりも学生は見ている
座談会 「人が良かった」という抽象的な話しか聞けず不完全燃焼で終わる経験が多い 「どんなタイプの人が多いか」を言語化して事前に社員に共有。エピソード型の話し方を練習させる
SNS 採用SNSアカウントは基本的にフォローしない。志望度が上がってからフォローし、下がれば外す フォロワー数より投稿内容の質。毎日更新できる体制がなければ逆効果になりうる

「社風の証拠化」4ステップ

Step 1 社風の傾向を言語化する 「合理的」「熱い」「落ち着いている」など大枠のカテゴリで自社の傾向を明言する。解釈を学生に委ねない
Step 2 「なぜそうなのか」を具体化する 風通しがいい→なぜか→ピアボーナス制度、月次ランチ会の経費補助がある、という形で制度・行動レベルで示す
Step 3 ネガティブ情報も開示する 弱みや課題を正直に伝えると誠実さで好感度が上がる。学生は「企業はいいことしか言わない」と前提で聞いている
Step 4 選考プロセスでも一貫させる 内定後の強引な承諾要求は、それまで積み上げた社風イメージを一瞬で壊す。承諾期間は1か月程度が理想

採用広報は「調査→設計→検証」のサイクルで

採用広報ツールの見直しに最も効果的なのは、実際に選考に関わった学生や内定者、さらには辞退者の声をできる限り収集することです。「なぜ他社に決めたか」「どの情報が意思決定に効いたか」を確認すると、ツールのどの要素が機能しているかが見えてきます。

就活を進める中で興味のある事業内容、仕事内容がわかってきて、そこからは仕事内容で就活をした。複数社の最終面接で社風が合いそうだと感じられた企業に最終的には入社を決めた。

ある24卒学生(弊社調べ)

社風は就活初期の「足切り」と、最終意思決定の両局面で機能します。つまり採用広報ツールはどちらのフェーズの学生にも届く設計が必要です。初期接触では大枠の社風カテゴリを明示し、後半では具体エピソードや社員のリアルな声で深掘りできる構造が理想的です。


採用広報ツールの見直しは、「何を作るか」より「何を証明するか」から始まるべきです。学生はすでに情報過多の環境に置かれています。抽象的な魅力発信を増やすのではなく、学生が自己判断できる具体的な情報——社風の根拠、弱みも含めたリアル、選考での一貫した体験——を設計することが、採用成功への最短ルートです。

学生の生の声を貴社の採用課題解決に活かしませんか?

採用活動の失敗の原因は、学生の感覚や声を踏まえずに大人の感覚で進めていることが多いです。弊社では学生の声を直接貴社採用課題に反映させることが可能です

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