学生は本当に大手志向なのか?

Strobolightsの羽田と申します。学生向けコミュニティの運営や大学講師をしながら学生の就職活動を横で見ながら、そこで吸い上げたインサイトを踏まえて企業様の新卒採用支援を行っています。

今回は、学生は本当に大手志向なのか?というコラムです。ぜひ最後までご覧ください。

中小企業が新卒採用に苦戦する背景とは?

新卒採用における中小企業の課題として、
「企業の知名度が低い」
「説明会参加者からのエントリーが少ない」
という話をよく耳にします。大手じゃないから学生と出会えないとおっしゃる企業が多いです。

本当にそうでしょうか。

マイナビの2025年卒大学生就職意識調査によると、大手が良いと考える学生は53.7%と、過去の調査と比較しても高い比率であることは間違いありません。

ただ、私が普段から接している学生たちからはそこまで大手への強いこだわりは感じられないのです。
確かに大手に憧れている学生は多いです。また、親から大手を勧められてなんとなく大手志向の学生も一定数います。
だからといって中小企業を全く志望していないかというと、そういうわけではさなそうです。

就活における活動傾向を見てみるとどうか?

25卒の学生を対象にした弊社の調査によると、大手志向の学生が52%とマイナビの調査とほぼ同じ結果でした。
一方、「中堅企業を意図的に探したことはあるか」という質問に対しては、69%の学生が中堅・中小企業を自分から探しに行っていることがわかります。(下記画像参照)

大手志向の学生が多いものの、中小企業も同時に探している学生が7割いるのです。にも関わらず、なぜ中小企業が母集団形成に苦戦するのか。理由は大きく2つあります。

1つ目は、就活スタート時期にまず目が行くのは有名企業だからです。

これは仕方がないことだと思います。初めて京都に旅行に行く人が金閣寺や清水寺に行くように、これはある意味避けられない事象です。

2つ目は、大手企業以外に選択肢を広げる時間があまりないということです。

就活を始めたばかりの4月、5月は、まず有名企業に目がいき、6月はインターン選考が始まります。7月は大学の試験で忙しく、8月、9月は大手企業でスケジュールが埋まり、10月ころには疲れて活動が鈍るという流れが多いです。

弊社のインターン生がこのように話していました。

「大手企業がいいというより、大手企業以外を見る余裕がなかったです。合説などで有名企業の社名が並んでいると、どうしても知らない会社より知っている会社の話を聞きたくなってしまいます。秋になると大学が後期に入り、ゼミや学園祭など平日は時間が取れず就活はあまりしていないため、結果的に夏に出会った有名企業中心に就活本番を迎えました。」

絶対大手がいいというよりは、知っている企業を受けていたら、新しい企業との出会いに割ける時間があまりなくなっていたということなんですね。こういった学生、実は多いです。

つまり、学生も出会えるなら中小企業と出会いたいのです。

実際、私が接点を持つ学生たちの中には、自分が魅力を感じる企業であれば企業規模にとらわれずに選考を受ける学生がたくさんいます。出会う場所があり、そして自社の魅力をわかりやすく伝えることさえできれば、規模や知名度に関わらず、新卒採用はできるのです。

【社名を出さない合同企業説明会】とは

弊社が提供している「社名を出さない合同企業説明会」は、まさに知名度が高くない企業様向けに考えたサービスです。

就活では「社名」「業界」がまず目に入り、学生はその瞬間に興味のあるなしを判断しがちです。
この合同説明会では、あえて社名を出さずに特定のテーマに絞って自社の説明をするため、学生は先入観のない状態で企業について知ることができるという仕組みです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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